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お正月に余ったお餅のおすすめ消費方法♬
お雑煮に入れて食べたり、焼いて食べたりとお正月に欠かせない食べ物のお餅。
ですが、お正月に買ったお餅が余ってしまってなかなか消費できない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方に一度チャレンジしてみてほしいのが、お餅で作る「甘酒」。
本来甘酒はお米と米麹を発酵させて作るのですが、お米の代わりに溶かしたお餅を使います。
お餅で作る甘酒にはこんな特徴が
お餅で作る甘酒は、お米で作る甘酒と比べ、甘さが強く、濃縮甘酒のように仕上がります。ヨーグルトやパンケーキなどにかけて食べるなど、「食べる甘酒」としておやつにぴったり!
「飲む甘酒」使いするときは、お湯などでお好みの濃度に薄めてお召し上がりください。
なんでお米よりお餅の方が甘くなるの?
それはうるち米よりもち米の方が、でんぷんを多く含んでいるからなんです。
甘酒は、麹に含まれる「アミラーゼ」という酵素がでんぷんを糖に分解することで甘くなります。
100gあたりに含まれるでんぷんの量は、うるち米が34.5gなのに対し、もち米は41.4g、さらにもち米を加工した餅は45.5gとなっています。
でんぷんの量が多いことで、より甘くなるということなんですね。
100gに含まれるでんぷんの量
うるち米 | もち米 | もち | |
---|---|---|---|
でんぷん | 34.5g | 41.4g | 45.5g |
※「文部科学省 食品成分データベース」参照
https://fooddb.mext.go.jp/index.pl
お米のでんぷんにはアミロースとアミロペクチンの2種類あります。一般的な日本のうるち米のでんぷんにはアミロースが17~23%含まれているのですが、もち米のでんぷんにはアミロースが含まれません。アミロースはブドウ糖が1000個ほど直線に連なっているのですが、アミロペクチンは直線ではなく枝分かれした構造をしておりブドウ糖が数万~数十万集まっています。
アミロースが多いほど粘りが少なく、逆にアミロペクチンが多いほど粘りのあるお米になるんですよ。
だからもち米は粘りが強く、お餅を作るのに向いているということですね!
また、日本のうるち米は、アミロースが少な目ですが、インディカ米などはアミロースの含量が多く、さらっとしています。
「お餅の甘酒」の作り方
今回は実際にお餅で甘酒を作ってみました。
ポイントはお餅を煮てとろとろに溶かしてから発酵させること。
それ以外はお米で作る甘酒とほとんど一緒の工程で作れます。
材料(作りやすい分量)
餅(切り餅5~7個くらい) 200g
米麹 100g
水 200cc
下準備
使用する容器やスプーンなどは、煮沸や消毒液でしっかりと消毒しておく。(清潔なものを使うことで雑菌が入らないようにする)
作り方
①餅を一口大に切り、分量の水と一緒に鍋に入れ、とろとろになるまで煮込む。
②60度まで冷ましたら米麹を入れ、よく混ぜてなじませる。
③ヨーグルトメーカーに入れ、60度で8時間ほど保温する。途中で2,3回かき混ぜる。 (炊飯器を使う場合は、保温モードで蓋を開け、濡れ布巾をかけて同じ時間・同じ温度で保温する)
発酵が進むと、お餅特有の粘り気がなくなり、お米で作る甘酒のようなテクスチャーに変わっていきます。
失敗しないコツは?
■調理器具は清潔に
雑菌などが繁殖してしまうと麹菌の発酵が進まなくなってしまいます。 調理器具は煮沸するか、もしくは食用消毒液でしっかりと消毒しておきましょう。
■お餅はとろとろの状態に
もし分量の水で煮込んだお餅を混ぜ、もったり感が強い時は水を少し足してみてください。 水分が少ないと発酵がうまく進まない場合があります。
■途中でかき混ぜる
発酵が均一に進むように途中で2、3回かき混ぜるのも失敗しないコツのひとつ。 また、発酵の途中で麹が水分を吸って水分が足りなくなっていたらぬるま湯を少し足してください。
保存方法・保存期間は?
冷蔵保存で1週間程度、また冷凍保存では1か月程度で食べきりましょう。 どちらの場合も清潔な容器に入れて保存してくださいね。
実際に作ったものを食べてみると、その濃厚な甘さに驚きました。
お米で作る甘酒より香りに癖がなく、甘酒が苦手と思っている方にも口にしやすい味わいに仕上がっている気がします。
発酵が進むにつれ、お餅の粘り気がなくなるので、発酵の進み具合が分かりやすく新鮮でした。
米麹と混ぜ合わせやすいので失敗が少なく、発酵の力を感じやすいのでお子様と一緒に作ってその変化を体感するのもいいのではないでしょうか。
そのまま食べるだけじゃない!甘酒のアレンジ・活用方法
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