発酵を手軽に楽しむためのWEBマガジン

お正月に残った白味噌も使える!かんたん白味噌レシピ特集

年が明けておよそ半月が経ちました。

年末年始のお料理と言えば年越しそばにおせち料理、そして、お雑煮ですよね。
発酵カフェ「漬×麹 Haccomachi」がある京都では、昆布だしをベースにした白味噌仕立ての雑煮を食べられる方が多いです。

具材は、丸餅と頭芋(かしらいも:里芋の親芋のこと)、大根、京野菜の金時人参など。 丸餅は円満と長寿を、頭芋は子孫繁栄・立身出世を願う気持ちが込められています。 角が立たず円満に過ごせますようにという意味を込め、輪切りや丸のまま飾り付けるのも特徴的です。

お雑煮で白味噌をたっぷり使うとはいえ、すべてを使い切れないというご家庭も多いのでは?
また、関西以外の方の中には「白味噌って食べてみたいけど、なじみがなくてどんな使い方があるのかいまいちわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

西京漬けやぬた和え、花びら餅、あぶり餅など、京都には白味噌を使った料理もたくさんありますが、なかなかいつもの料理に取り入れるのは難しいですよね。

そんな白味噌ですが、実はいつものお料理にちょい足ししたり、置き換えたり、洋風にもアレンジすることもできるんです。

今回はHaccomachiでご紹介している人気の「白味噌レシピ」をまとめて6つご紹介します。白味噌の甘さとコクが素材の美味しさを格上げしてくれ、料理の幅が広がりますよ。 ぜひ日々のお料理に白味噌を活用してみてください!

生クリームを白味噌で代用!「濃厚カルボナーラ」

白味噌を使いコクをアップさせることで生クリームを使わなくても濃厚な味わいに仕上がります。

レシピではベーコンとほうれん草を使っていますが、少し和風なニュアンスが加わるので、しめじやまいたけなど、きのこ類を加えるのもおすすめ。
お好みで温泉卵や粉チーズ、ブラックペッパーをトッピングしてお召し上がりください!
白味噌とチーズは言わずもがな相性抜群です◎

隠し味の白味噌が決め手!濃厚なのに生クリームなしの「カルボナーラ」

〆にはチーズリゾットも楽しめる♡「白味噌豆乳鍋」

白味噌と豆乳ベースのまろやかなお出汁がソーセージやアボカドなどの洋風な具材にもぴったり。 クリーミーで体がほっこりあたたまる冬におすすめのお鍋です。

そのままでももちろん美味しいのですが、途中で柚子胡椒やぽん酢、香りづけにごま油を加えるのもおすすめ。
最後の〆はぜひリゾットで。いろんな野菜から出た旨味と出汁を余すことなく楽しんでくださいね。

体がぽかぽか温まる クリーミーなスープが美味しい「白みそ豆乳鍋」

京都一の傳 本店 料理長考案レシピ 出汁が美味しい「西京味噌鍋」

続いては王道の鍋レシピ。先ほどの鍋とは打って変わって正統派和食の鍋といった仕上がりになります。 野菜とお肉、出汁の旨味と西京味噌のまろやかさが一体となり、すごくおいしいですよ。

大根と人参をピーラーでカットすることにより、早く火が入るのが嬉しいポイント。食感もとってもよくなりますよ!

〆はうどんでさらっとお召し上がりください。

京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.6〉「まろやかなコクが全身に染み渡る、あったか西京味噌なべ」

白味噌の甘みとコクで素材の旨味を引き出す「西京焼き」

白味噌料理の中でも代表的な料理「西京焼き」。

味噌床を作ったり漬け込んだり、大変なんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ジップ袋を使って揉みこめば簡単に作ることができます。
きちんと魚に味噌をまとわせることで、味噌の量も少なくて済みます。

一度作ると、普段の料理のレパートリーに仲間入りさせたくなる魅力がありますよ!

漬けて焼くだけ!白みそのやさしい甘みが香る「西京焼き」をおうちで簡単に。

おかずだけじゃなくお菓子にも!炊飯器で作る「さつまいもと白味噌のケーキ」

白味噌はスイーツなどの甘いものを作るのにもぴったり!
甘さとコク、そして味噌の塩味が加わり味に深みがでますよ。

砂糖を甘酒に置き換え、さらに白味噌で風味を加える「さつまいもと白味噌のケーキ」。 ホットケーキミックスを使い、炊飯器で作る手軽なおやつです。

炊飯器で簡単!白みそスイーツ♩「さつまいもと白みそのケーキ」

混ぜるだけ!野菜が美味しくなる「白味噌ディップソース」

最後にちょっとあまった味噌を使い切りたい。そんな時はディップソースにするのもおすすめ。

ヨーグルトやマヨネーズ、レモン果汁などを加えるだけで野菜が進むディップソースが出来上がりますよ!

寒い時期は蒸し野菜とこのディップソースで温野菜サラダにするのはどうでしょうか。

西京味噌を使いきる① 野菜がススム!「白みそヨーグルトソース」「白みそマヨネーズソース」

白味噌の甘さの理由

ところで、「白味噌ってなんで甘いんだろう?」と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

味噌の材料は大豆、麹、塩。(中には麦を使った味噌などもあります)

その中でも味噌の甘さは麹歩合(こうじぶあい:大豆に対する麹の割合)で変わり、麹歩合が高ければ高いほど甘口の味噌に仕上がります。

西京味噌などの甘い白味噌は、この麹歩合が高く、さらに塩分濃度が一般的な味噌と比べ控えめです。 また、味噌を熟成する期間が短いので淡黄色に仕上がります。

ただし、厳密にいうと白味噌とは、麹歩合や塩分濃度による分け方ではなく、色による分類の呼び方なので、地域によっては麹歩合が低く、塩分濃度が高い、甘くない白味噌も存在します。

作られる土地土地で味わいが変わる味噌。
今はインターネットでも気軽に全国の味噌が買えるので、色んな味噌を食べ比べてみるのも面白いですね。

他にも手軽で簡単な発酵レシピがいっぱい

今回挙げたレシピ以外にも、Haccomachiでは発酵食品を使った手軽で簡単なレシピをたくさん紹介しています。

ぜひ、検索窓からお好みの発酵食品名で検索してみてください!

▼レシピ一覧ページはこちら

https://haccomachi.jp/recipe/

今回ご紹介したレシピはこちら

白味噌に関するおすすめ記事

京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.7〉お正月に使った西京味噌とお餅でつくる「西京味噌あん餅」 「西京漬け」をひも解く 〈vol.1〉 – 京都の白味噌を使った伝統料理