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発酵食品で夏を乗りきろう!
本格的な夏の到来。
海や山、花火やお祭りなど夏ならではのイベントを目いっぱい楽しみたいですよね。
そこで気を付けたいのが「夏バテ」。
夏バテの原因となる脱水や栄養不足、自律神経の乱れには要注意です。
今回は、そんな暑い夏にぴったり!
スタミナ食材の代名詞「にんにく」と「発酵食品」を組み合わせた「にんにく塩麹」をご紹介します。
発酵食品には、腸内環境を良くし自律神経を整える効果があるといわれているため、夏バテ対策のため積極的に摂るのがおすすめですよ。
にんにくを食べるとスタミナがつく?!
巷で「スタミナ飯」「スタミナ丼」と呼ばれるメニューには必ずと言っていいほど入っているにんにく。
理由はわからないけど、スタミナをつけたい時はにんにくを食べると、なんとなく聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
にんにくといえば、あの独特の香りが特徴的ですよね。
実はその香りのもととなる「アリシン」という成分こそスタミナに繋がる栄養素なんです。
アリシンは体内でビタミンB1と結合する働きがあります。
ビタミンB1は甘いものや主食に含まれる糖質をエネルギーに変換するのに必要な栄養素。ビタミンB1が不足すると倦怠感や食欲不振に繋がります。
エネルギー生産に関わる栄養素のためしっかり摂取したいところですが、水溶性のため体内への吸収率が低いのも特徴です。
ここで活躍するのがにんにくに含まれているアリシン!アリシンがB1と結合することで、水に溶けにくい脂溶性のアリチアミンという物質になり、ビタミンB1の吸収率を高めてくれるのです。
この働きこそが、にんにくを食べるとスタミナがつく、と言われている所以なんです。
にんにく塩麹をつくってみよう!
材料
乾燥米麹 100g
塩 30g
にんにく(正味量)25g
水 130ml
※保存容器は煮沸するか、アルコールでしっかり消毒した清潔なものを使用してください。
①にんにくの皮むき、芯をとったら滑らかになるまですりおろす。
②ジッパー付き袋に乾燥米麹、すりおろしたにんにく、塩、水をいれてよく混ぜる。 ※材料が水に浸らない場合は、水を追加してください。
③ヨーグルトメーカーに②をいれて周りにぬるま湯を注ぎ、60度・10時間に設定する。
※途中2~3回ほどかき混ぜてください。
④時間が経ったら完成!
今回はヨーグルトメーカーを使って時短でつくりましたが、時間をかけてゆっくり発酵を楽しみたい方は常温でつくるのもおすすめです。 1日1回清潔なスプーンで混ぜながら、その時の季節や気温に合わせ5日~10日ほど発酵させてください。
どちらのレシピでも、出来上がったにんにく塩麹は冷蔵庫で保管して3週間程度で使い切ってくださいね。
にんにく塩麹が緑色に!
にんにく塩麹をつくるさい、空気に触れる時間が長いとにんにくが緑色に変色することがあります。
これはにんにくの成分と鉄分が結合することによって起こる現象です。
カビや腐敗ではないので、人体に影響はありません。安心してくださいね。
にんにくをすりおとしたさいに細胞が壊され、にんにくに含まれる成分がアルキルサルファイドという化合物に変化します。この間に、にんにくが空気に触れていると酸化がはじまり、にんにくに微量に含まれている鉄分と結合し緑色に変色します。
にんにく塩麹をアレンジしてみよう
豚肉のにんにく塩麹焼き
豚肉をにんにく塩麹に半日ほど漬け込み、仕上げに黒コショウをふって焼き上げたら完成。
にんにく塩麹に漬け込むことでタンパク質がアミノ酸に分解され、肉質が柔らかく旨味たっぷりの味わいに仕上がります。にんにく塩麹で味が決まるので、味付けの工程が少ないのも嬉しいポイントです。
また、豚肉はビタミンB1を豊富に含む食材なので、にんにくと一緒に食べることで疲労回復の効果をより期待できます♩
夏野菜を添えれば、これからの時期にぴったりなワンプレートの完成です。
にんにく塩麹でやみつきキャベツ
あと一品!という時にとっても便利な簡単スピードメニュー。
一口サイズにカットしたキャベツに、にんにく塩麹とごま油を入れて混ぜ、最後に糸唐辛子を添えたら完成です。
ビールが美味しこの季節。お酒のアテにもぴったりのアレンジメニューです。
その他、野菜炒めに加えたり、唐揚げの下味に使ったりとアレンジ例は色々!
もちろん、にんにく料理の代名詞・餃子にも活用することができますよ。
私はトウモロコシやパプリカ、ナス、ズッキーニなど今が旬の夏野菜とイカやタコなどの魚介類をにんにく塩麹や胡椒で味付けしオリーブオイルで炒めるソテーにはまり中♩
にんにくの香ばしい風味と夏野菜の鮮やかな彩りで、食欲がない日でもお箸が進みます。
日々の食事に、にんにくや発酵食品を上手にとりいれ暑い夏を美味しく元気に乗り越えたいですね。