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夏バテや冷え、熱中症、自律神経の乱れに。夏の不調を吹き飛ばす「味噌汁活用法」

味噌汁が“夏におすすめな”理由とは?

梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。
暑い日が続くと、食欲が落ちて、毎日の食事を手軽な麺類やサラダなどで済ませてしまいがち。 ついついアイスなどの冷たいスイーツに手がのびてしまうという方も多いのではないでしょうか。

また、熱中症や寒暖差による自律神経の乱れなど、体調を崩しやすい季節でもありますよね。 そんな夏の不調を吹き飛ばすのにおすすめなのが「お味噌汁」!

味噌汁には塩分やミネラル、ビタミンが豊富に含まれており、熱中症や脱水症状対策になるだけでなく、冷たい食事が続きやすい夏場に温かいものを食べることで胃腸を労わることができます。また、味噌は、ストレスを軽減する幸せホルモンの「セロトニン」の分泌を促す必須アミノ酸のひとつ「トリプトファン」が豊富。セロトニンが増加すると夏に乱れやすい自律神経も整えられるのだとか。
さらに、具材にたんぱく質が豊富な食材や野菜をたっぷりとつかうことで、摂りたい栄養素を手軽にとり入れることができるのもうれしいポイントです。

この記事では、お悩み別におすすめの食材やアレンジをご紹介。さらに、暑くて火を使うのがいや!という方に、お湯を注ぐだけの食べ方や冷たく仕上げる味噌汁もお伝えいたします。

“お味噌汁”で夏を元気に乗り切りましょう♬

お悩み別!おすすめ具材とアレンジ方法

熱中症や夏バテ対策に

味噌汁を飲むことで、水分と塩分、そしてミネラルを一緒に摂ることができます。

【おすすめ具材】

トマトやナス、キュウリやズッキーニ、モロヘイヤなどの夏野菜と豚肉などのタンパク質が豊富な食材を組み合わせて。
夏野菜はカリウムが豊富でミネラル補給にぴったり。小さなお子様には、豚肉の代わりにソーセージを使うのもおすすめ!
ソーセージから出汁が出て、ごはんだけでなくパンにもよく合いますよ。

【おすすめアレンジ】
夏野菜とソーセージの洋風味噌汁

具材:
トマト、かぼちゃ、ズッキーニ、玉ねぎ、ソーセージ
作り方:
具材をそれぞれ食べやすいサイズにカットして、水と一緒に火にかける。
具材がやわらかくなったら火を消して味噌を溶いて出来上がり。

お味噌は赤味噌がおすすめ。鋭角的な塩味ですっきりとした飲み口になりますよ! 最後にアクセントとしてブラックペッパーやパセリなどを振りかけても◎

冷房のあたりすぎによる冷えや自律神経の乱れに

冷房で冷えた体には、もちろんあたたかい味噌汁がおすすめ。味噌汁をゆっくり楽しむことでリラックス効果も◎

【おすすめ具材】

腸内の有用菌の餌となる食物繊維が豊富な海藻類やきのこ、納豆など。からだをあたためる食材の生姜もおすすめ。
リラックス効果のあるGABAが豊富に含まれる白味噌を使うのもいいですね。
食物繊維を摂って腸内環境を改善し副交感神経を活発化したり、リラックス効果を高めたりすることで、自律神経の乱れを整えましょう。

【おすすめアレンジ】
生姜ともずくのぽかぽか味噌汁

具材:
生姜、もずく(わかめでも)、卵、お好みの出汁
作り方:
生姜は細切り、もずくは水洗いし、食べやすい長さにカットする。
沸騰した出汁にもずく、溶き卵を加え、卵が固まったらすぐに火を止める。
味噌を溶き、生姜を入れたら出来上がり。

もずくは火を入れすぎないようにするのがポイント。卵の代わりに納豆を入れても美味しいですよ。 生姜が効いていて、体の芯からあたたまります。

暑くて食欲や気力がないときに

食べやすいよう、さらっと食べやすい食材を使った味噌汁がおすすめ。

【おすすめ具材】

たんぱく質も摂れ、やわからく食べやすい豆腐をメインにするのはどうでしょうか。 ご飯やそうめんなどを入れると主食にもなりますよ。

【おすすめアレンジ】
豆腐ときのこのおじや風味噌汁

具材:
豆腐、えのき、小口ネギ、お好みの出汁
作り方:
豆腐を食べやすいサイズにカットする。
沸騰した出汁に、ごはんを加え1~2分加熱する。
豆腐、えのきを入れさらに2~3分火が通るまで煮たら火を止めて味噌を溶く。
最後に小口ネギを散らしたら出来上がり。

溶き卵を加えたり、鶏肉を一緒に煮込むのもおすすめ。
出汁はかつお出汁だけでなく、鶏ガラ出汁にしても美味しいですよ。

お湯を注ぐだけ、水に溶かすだけ味噌汁を活用しよう

からだにいいと分かっていても、暑い日に火の前に立つのは億劫だという方におすすめなのは、「注ぐだけ・溶かすだけ味噌汁」。
生でも食べられる具材や、旨味成分が豊富な乾物を使うことで、食感や味に奥行きをつけるのがポイントです。
色々なアレンジ例をご紹介するのでぜひ参考にしてみてください!

●シャキシャキレタスのお味噌汁

お椀にレタス、かつお節、味噌を1食分入れ、お湯を注ぐ。
かつお節の代わりに海苔を入れたり、最後にごまをふるのもおすすめ。

●みょうが、梅干しのお味噌汁

お椀に刻んだみょうが、叩いた梅、かつお節を1食分入れ、お湯を注ぐ。
ネギや大葉をのせるとさらに香り高い味噌汁に!梅の酸味がほどよくさっぱりとした味わいです。

●きゅうり、大葉、ごまの冷やし味噌汁

1食分の塩もみしたきゅうり、刻んだ大葉をお椀に入れる。
たっぷりのすりごまと味噌、顆粒だし、水をしっかりと混ぜ、お椀に注ぎ、最後に氷を入れ混ぜる。
冷や汁風の冷やし味噌汁。ご飯にかけて食べるのもおすすめですよ。

●ツナと豆乳の冷やし味噌汁

油を切ったツナ、カットコーンなどをお椀に入れる。味噌、顆粒だし、豆乳、味噌、氷水をよく混ぜ、お椀に注ぐ。
味噌が溶け切らない場合は、少しのお湯で溶かしてから豆乳や氷を加えると溶けやすいです。 ツナのコクと豆乳のまろやかさで少し洋風な冷やし味噌汁に。

この方法もめんどくさい!となった時は、スーパーやコンビニのカップみそ汁を活用するのもいいですね。
頑張りすぎず、出来る範囲で味噌汁を食事にとり入れましょう♬

夏にも楽しい味噌汁ライフを♩

今回ご紹介した組み合わせはあくまで一例。
もちろん一番は、好みの食材を使って美味しく食べること!

赤味噌、白味噌など味噌の種類を変える他、出汁の種類や具材によって、様々なアレンジが可能な味噌汁。
バターをとかしたり、牛乳で割ったりすると洋風にもなります。
夏になるとついつい手軽な食事で栄養が偏ってしまいますが、そんな時にこそ意識的に味噌汁を日々の食事にとり入れたいものですね。