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自然派おやつ♡秋の味覚で栄養満点!ほくほく甘い「かぼちゃ甘酒」

お米と麹だけで砂糖みたいに甘い!甘酒の魅力って?

甘酒には、米麹にご飯を加えて発酵させる「米麹甘酒」と、酒粕をとかして作る「酒粕甘酒」があります。
飲む点滴と呼ばれ、近年流行した甘酒は「米麹甘酒」。「酒」とついているのですが、お米と麹だけで作るためノンアルコールで、小さな子どもや妊婦さんでも安心して飲むことができる栄養満点のドリンクなんです。

「米麹甘酒」には、お米と、麹の発酵過程で作られる栄養がたっぷり。
体内で作ることができない必須アミノ酸全9種や、糖質をエネルギーに変える、代謝に欠かせないビタミンB群(B1・B2・B6、ナイアシンなど)が含まれています。また、優れた抗酸化作用のあるエルゴチオネインや、フェルラ酸、メラニンの生成を抑えシミやくすみなどの肌トラブルを防ぐコウジ酸なども含まれていて、アンチエイジングや美容のために飲んでいるという方もいるのでは?
そして、砂糖不使用なのに甘いのは、発酵の際に米などのでんぷんが糖化され「ブドウ糖」に変わるから。
ブドウ糖は、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質。普通は食べ物から摂取した糖分を体の中で分解することでブドウ糖になるのですが、甘酒は発酵の際にすでに糖分がブドウ糖に分解されているので、内臓に負担をかけず、効率よくエネルギー摂取できます。

実はお米以外でも!秋の味覚で甘酒を作ってみよう

今回は、秋の味覚である「かぼちゃ」をつかった甘酒を作りたいと思います。 かぼちゃは食物繊維、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEといった美容や健康に気遣う人にとってうれしい栄養素がたくさん含まれています。 また、野菜の中ではカロリーと糖質が高めなかぼちゃも、白米と比べると実は低カロリーかつ低糖質。 お米で作る甘酒よりヘルシーながら、米麹の発酵パワーでかぼちゃ餡のように甘く、ほくほくとした食感のある甘酒が作れます!

プレーンな甘酒の作り方はこちらから

ほくほく甘い「かぼちゃ甘酒」

材料

作りやすい量
かぼちゃ 200g
米麹 100g
水 150cc

甘酒を作るときのポイント

調理器具や保存容器は煮沸消毒、もしくはアルコール消毒をし、清潔な状態で作りましょう。

作り方

①皮と種を取り、3cmほどにカットしたかぼちゃを耐熱皿に入れ大さじ2ほどの水をふりかけ、軽くラップしたら600Wのレンジで4分蒸す。
(今回は蒸し器を使いました。また、レンジによって加熱時間はご調整ください)

②ボウルに入れ、マッシャーや木べらで潰し60℃まで冷ましたら、米麹と水を加えて混ぜる。

③全体がしっかりと混ざったら、消毒した容器に移し、60℃に設定したヨーグルトメーカーで8時間保温する。途中で2、3回よく混ぜる。途中、水分が減っていたら様子をみて少し足す。
※炊飯器でつくる場合は保温モード(50~60度)に設定し8時間おく。

発酵の見分け方は?

全体にとろみがついて、米麹がやわらかくなっていたら完成!
食べてみて甘い味わいが広がれば発酵している証拠です。

保存期間は?

冷蔵の場合は1週間程度で食べきりましょう。すぐに冷凍した場合は、1か月ほど保存できます。


かぼちゃそのものの素材の甘味と、発酵で生まれる甘味が掛け合わさり、まるでかぼちゃ餡のような味わいに。 自然由来の甘さながらしっかりと食べ応えがあり、ダイエット中のおやつにもなりますよ!

そのまま粒感のある食感を楽しむのはもちろん、ミキサーやブレンダーなどで攪拌してなめらかにして食べたり、お菓子作りに使ったりするのもおすすめ。
かぼちゃの食感を活かしたい場合は、先に米麹をフードプロセッサーで砕き、さらにかぼちゃを粗めに潰すのがポイントです。

過去には同じく秋の味覚の代表格のさつまいもを使った甘酒の作り方もご紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね◎

作った甘酒で!簡単スイーツアレンジ

今回作った甘酒は麹の甘さ以外に、かぼちゃの素材由来の甘さが特徴。
お米で作る甘酒より粘度があり、ペーストや餡のようなテクスチャーで、そのままおやつに食べるのはもちろん、砂糖と置き換えて、スイーツにアレンジするのもおすすめです。

今回は、ひと手間加えるだけの簡単甘酒アレンジスイーツレシピをいくつかご紹介します! ぜひ手作りの甘酒でチャレンジしてみてくださいね♬

アイス

生クリーム(100cc)を泡立て、6分立ちくらいになったら、別に混ぜ合わせた甘酒(150g)、卵黄(1個分)を加えてよく混ぜます。
保存容器に移し、冷凍庫に4時間ほど入れ(1時間に1回混ぜるとより滑らかな舌触りに)、固まったら完成。
甘酒の量はお好みで調整ください。甘さが足りない場合は、はちみつやコンデスミルクを足してください。甘さ控えめに作っておいて、上からかけるのもGOOD!

今回は濃厚でコク深いかぼちゃ甘酒に生クリームを加えることで、よりリッチな味わいに仕上げました。
もう少しヘルシーに楽しみたい方には、甘酒とヨーグルト、そしてフルーツで作るさっぱり甘酒アイスのレシピがおすすめです♬

パンケーキ

こちらのパンケーキのレシピの甘酒を、かぼちゃ甘酒に置き換えると、フレーバーパンケーキに仕上がりますよ!
普通の甘酒よりかぼちゃ甘酒の方が粘度があるので、生地がとろっとするまで水を追加してください。(今回は100ccの水を追加しました)
そのままでもほんのり甘くて美味しいですが、あんこ&バターがよく合います♬
クリームチーズやナッツもおすすめ!もちろん生クリームも相性抜群ですよ。

毎日のおやつを甘酒に置き換えで食べ疲れなし♬

食欲の秋。かぼちゃや栗、さつまいものスイーツなど、お店に美味しいものがたくさん並ぶ時期でついつい食べすぎてしまう…という方も、かぼちゃ甘酒でほっこりするヘルシースイーツを楽しむのはいかがでしょうか。
砂糖の代わりに甘酒を使うことで食べ疲れせず、罪悪感なく食べられるのがうれしいですよね。
腸活やアンチエイジングにもぴったりな甘酒は、美容や健康を意識している方の“食欲の秋”の味方♬
上手にとり入れて無理のない健康ライフを過ごしましょう。