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春キャベツとは?特徴やレシピをご紹介!メインからスープまで♬

春キャベツと冬キャベツ?


みずみずしくシャキッとした食感が美味しいキャベツ。
食物繊維やビタミンC、ビタミンU(別名キャベジン)などの栄養素が豊富に含まれており、 進んで摂りたい野菜の一つですよね。

一年中スーパーなどで見かけるキャベツですが、実は、収穫される時期によって種類があるのはご存じでしたか?秋に種をまき、春から初夏頃に収穫されるものを「春キャベツ」、夏ごろに種をまき秋から年度末頃に収穫されるものを「冬キャベツ」といいます。

左:春キャベツ 右:冬キャベツ

収穫時期以外にも、春キャベツと冬キャベツにはこんな違いがあります。

春キャベツと冬キャベツの違い

●葉の間隔
葉の間に隙間があり、ふわっとしている春キャベツに対し、 冬キャベツは葉がしっかり詰まっており、ずっしりとしています。


●水分量
水分量にも違いがあり、冬キャベツより春キャベツのほうが水を多く含み 葉が柔らかいのが特徴です。そのため、春キャベツはサラダなどの生食に適しており、 逆に葉が固く加熱しても煮崩れしにくい冬キャベツは、ロールキャベツなど煮物に適しています。


●形・色
春キャベツは丸みを帯びた形をしており、半分に切ったときに黄緑っぽい色味をしているのに対し、冬キャベツは楕円形で、葉っぱや中身を含め全体的に白っぽい色味をしています。

今回の記事では、misoco先生に教わった 今が旬の「春キャベツ」+発酵食品をつかった、献立のメインになるメニューやほっと温まるスープをご紹介します!

食卓のメインに!春キャベツと牛肉のみそ炒め

最初の一品は、発酵食品「みそ」と「甘酒」をつかったご飯がすすむ!ガッツリレシピです。

材料(2~3人前)

春キャベツ    150g(5枚ほど)
焼き肉用の牛肉  100g
(牛こま切れ肉でもOK)

★味噌      20g
★豆板醤     小さじ1/2
★清酒      小さじ1
★甘酒      小さじ1
★水       小さじ2

ごま油(仕上げ) 小さじ1

作り方

①キャベツは3㎝、牛肉は1cmほどに切る。

②★の調味料を混ぜ合わせる。

③フライパンに油(分量外)を少し入れて、中火で牛肉を焼く。
表面が焼けたら②で合わせた調味料を入れ、お肉と絡める。

④②の調味料がお肉とよく絡まったら、キャベツを加えサッと炒める。

⑤火をとめ、仕上げにごま油をかけたら完成!

香ばしい味噌の香りが漂い、食欲をそそります。
コク深い味噌の味わいと、豆板醬のピリ辛さが絶妙! ご飯を何杯も食べたくなる美味しさです。

春キャベツと牛肉、あとは調味料のみというシンプルな組み合わせですが、 ボリューム満点で食べ応えもあるので、献立のメイン料理にもなります。
キャベツの他、玉ねぎや人参を加えるのもおすすめです。

一口ポイント

春キャベツの食感を楽しむために、④の工程で、春キャベツを炒め過ぎないのがポイント。 生でも美味しく食べられる春キャベツの特長を生かしてサッと炒めるようにしてください。

具だくさんで朝ごはんにも!春キャベツとアサリのチャウダー


続いては、発酵食品「玉ねぎ塩麹」をつかったほっこり温まるスープレシピをご紹介します。

材料(3~4人前)

あさり      1パック(15個ほど)
清酒        大さじ2

春キャベツ    150g(5枚ほど)
にんじん     1/3本
じゃがいも    80g
水        600cc
バター      40g
小麦粉      大さじ3
玉ねぎ塩麹    大さじ2
生クリーム    大さじ4

コショウ     適量
パセリ      適量

作り方

①あさりは砂抜きし清酒で殻が開くまで蒸す。蒸し終わったらアサリの身をとりだし煮汁は取っておく。

②全ての野菜を1㎝角に切る。

③シチュー鍋にバターを溶かし春キャベツ以外の野菜と小麦粉を入れ、弱火~中火でしっかり炒める。

④小麦粉が全体に絡んだら、玉ねぎ塩糀を入れて、さらに炒める。

⑤水を2~3回にわけながら少しずつ加え、混ぜる。
(少しとろみがでます。)

⑥野菜が柔らくなったら春キャベツとアサリの身、アサリの煮汁をいれる。 ※アサリの煮汁は茶こしでこしながら入れる。

⑦春キャベツに火が通ったら生クリームを入れ、ひと煮立ちさせる。 仕上げにコショウをひとふりし、パセリを入れたら完成!

野菜がたっぷり入った具だくさんなスープが出来上がりました。 テクスチャーはクラムチャウダー特有のとろりとしたもの。 一口食べると、あさりの出汁、玉ねぎ塩麹の旨味がほんのりと感じられる味わいで 体の内からぽかぽかと温まります。

優しい味わいなので、少し物足りないという方は塩麹を追加して味を調整してください。 また今回は清酒でアサリを蒸しましたが、白ワインに変えても美味しく出来上がりますよ。

春とは言え、まだまだ朝夕は冷えるこの時期にぴったりの一品です。

一口ポイント

春キャベツは普通のキャベツよりもゆで時間が少なくてOK。 春キャベツの食感を楽しむには、⑦⑧の工程で煮詰めすぎないようにするのがポイントです。


発酵WEBマガジン「Haccomachi」では 過去に、キャベツを乳酸発酵させて作るお漬物「ザワークラウト」をご紹介しています。

“塩+キャベツだけ“で発酵?乳酸菌で免疫力アップ 「ザワークラウト」の作り方

お酢などの酸っぱさとは違い、キャベツ由来の乳酸菌が持つ爽やかな酸味が楽しめますよ。
そのままお肉料理の付け合わせとしても使えますし、 サンドウィッチにはさんだり、パスタに入れたりするのもおすすめです。

是非、今が旬の春キャベツでも試してみてくださいね。

川﨑 雅子さん

発酵食大学京都校料理講師
発酵食大学通信部「薬膳コース」担当
国際中医薬膳師
国際薬膳調理師
Instagram @misococoro