普段日常ではなかなか知ることのできない和食のいろはをお届けする「和食講座」。
京の伝統料理・西京漬を作り続けてもうすぐ100年の老舗「京都一の傳」本店の料理長 佐藤暢郎が、いつもよりちょっと本格的な和食をおうちでも取り入れられるようなレシピや、日本料理ならではのちょっとしたコツ、四季折々の食材の話をお伝えしていきます。
今回から3回シリーズで発酵調味料“西京味噌”を使ったレシピを教わります。
料理長 佐藤
料理長 佐藤
料理長 佐藤
「西京味噌なべ」の作り方
材料(1人分)
豚バラ肉 100g
大根 1/6-1/8本
人参 1/3本
三つ葉 1/2束
うどん 1/2玉
ゆず 適量
【合わせだし】
(A)一番だし 400ml ※一番だしの取り方はこちら
(A)西京味噌 65g ※味噌の濃厚な味わいを楽しみたい場合は1割増やす
(A)みりん 5g
(A)薄口醤油 5g
作り方
①(A)の材料をすべてボウルに入れ、合わせだしを作る。
②野菜などの具材をカットする。
(大根と人参はピーラーを使ってリボン状に薄切りにする。)
③具材を鍋に詰め、合わせ出汁3/4程度を注ぎ、中火にかけ出汁が沸いてきたら日を弱める。(コトコトと焚く)
豚肉に十分火が通り野菜がしんなりとしたら完成。
料理長 佐藤
しゃぶしゃぶや他の寄せ鍋にもよく合います。
料理長 佐藤
①柚子の皮をうすくむき取り、裏の白い部分を切り取る
②細長く切る
③端をつなげた状態で、たて半分の切り込みを入れる
この3ステップでできますので、やってみてください!
「折れ松葉」など他にもゆずの飾り切りは色々とありますよ。
料理長 佐藤
なので、果皮を薬味として食べて、柚子の香りを存分に楽しんでもらいたいですね。
西京味噌は、お正月のお雑煮や椀物では使いますが、お鍋は初めてでした。
いろいろな美味しさが溶けあっていて、具材も豊富で満足感があります!
料理長 佐藤
私は、西京味噌が大好きなので、もう少し濃い方が好きなんですが、西京味噌の量をもう少し増やしてもいいんでしょうか?
料理長 佐藤
自宅では、最初はそのまま、次は黒七味、最後は愛しの愛しの発酵調味料、かんずり出動で試したいと思います!
料理長 佐藤
今回は豚肉を使いましたが、鶏肉や魚に変えてもいいですし、うどんの代わりにお餅を入れて雑煮風にしてもいいですし、様々な食材にマッチするので、色々と楽しんでみてください。
料理長 佐藤
その結果、甘みや麹の香りの強弱、塩味、酸味などが変わってくるので、驚くほど個性があるんですよ。 ワインや日本酒も10品あれば10通りの味わいがありますよね。
色々なメーカーさんのものを食べ比べて、お好みの西京味噌を見つけてみてください。
鰹・昆布でしっかりととられただしと具材由来の旨味のハーモニーに、さらに西京味噌の雅趣のあるこっくりとした味わいが加わったお鍋。ほっこりとなんだか幸せな気持ちになりました。
寒い夜、あたたかいお鍋で西京味噌の美味しさを再発見してみてください。
次回は、お正月用に準備した西京味噌とお餅を使ったスイーツのレシピをご紹介します!
これまでの料理長の和食講座はこちら
京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.1〉 – 7月のレシピ紹介:「鱧」×発酵食品「酢」 京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.2〉 – 季節のお味噌汁【夏】 京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.3〉 – 「出汁」の取り方、「出汁」を使ったレシピ 京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.4〉 –きのこの風味が濃厚!醤油麹を使った「舞茸の醤油麹ソース」- 京都一の傳 本店 料理長の和食講座〈vol.5〉 -グレープフルーツが爽やかな「醤油麹ピクルス」-
「京都一の傳 本店」では、毎月、旬の食材がたっぷり使われた季節の前菜をはじめ、椀物、炊き合わせ、そしてメインには京都一の傳秘伝の西京漬を丹念に焼き上げた「蔵みそ焼」をお楽しみいただける月替わりのコース料理をご用意してお待ちしております。
所在地
〒604-8121
京都市中京区柳馬場通り錦上る十文字町435番地
営業時間
1階 お買い物 10:00~18:00/2階 お食事 11:00~16:00(L.O.14:30)
電話番号(お食事専用ダイヤル)
075-254-4070(受付時間10:00~18:00)
※お食事は事前のご予約をおすすめしております。
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