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7月の京都和菓子「祇園ちご餅」-祇園祭にちなんだ老舗銘菓-

皆さまこんにちは、編集部の藤井です。
今回は、祇園祭にちなんだお菓子「祇園ちご餅」をご紹介します。

白味噌を使った和菓子

京都には、白味噌を使った和菓子が数多くありますが、こちらもその代表格。
堀川三条の三條若狭屋本店にお邪魔しました。

京菓匠 三條若狭屋さんは、明治26年から京都で和菓子をお作りになっている京菓子の老舗で、その代表銘菓が「祇園ちご餅」です。

由緒ある佇まい。暖簾にも老舗の気品を感じますね♪

祇園祭りに伝わる「祇園ちご餅」

「祇園ちご餅」は、甘く仕上げた白味噌を柔らかな求肥でくるみ、氷餅をまぶし竹串に刺したお菓子です。

3本が1つの包みに入れられ、赤・白・黄の3色の短冊が施された様は、祇園祭りの壮麗な雰囲気を彷彿とさせます。

その謂れは、三條若狭屋さんのHPで以下のようにご紹介されています。

昔祇園祭には、6月1日に社参といい稚児の御位貰い儀の行列があり八坂神社の帰り楼門の茶店で稚児が一同に味噌だれをつけた餅と飲み物を振舞いました。
そのちご餅が厄を除き福を招くと伝われ洛中の評判になりました。

大正初期、お稚児さんのお世話をしていた二代目主人如泉が忘れられていた餅の事を知り、それに創意工夫をし京菓子として祇園ちご餅を創作しました。
白味噌を甘く炊いたものを求肥で包み氷餅をまぶし竹串にさしまして1包み三本入り、竹の皮風の紙で包み三色の短冊を飾っています。

鉾をモチーフにしたBOX入りの「祇園ちご餅 2包入り 鉾ケース」 1,123円(税込)(*令和2年7月現在の価格です)を選びました。
精巧に描かれたイラストと、鉾のシェイプがかわいらしく、祇園祭気分が味わえます♪

早速いただいてみました!

ふんわりとソフトな口当たりの求肥を少し噛むと、白味噌の濃厚な風味が口いっぱいに広がります。
程よい甘さと味噌の香りの余韻が続き、なんだかやさしい気持ちになるお菓子です。
老若男女に長きに渡り愛され続ける理由が分かりました♪

気になるお菓子の数々★

他にも気になるお菓子を見つけてしまいました!

1つ目は「くるみいた」です。

胡桃を練り込んだ麩焼きの煎餅に、白味噌砂糖がかかっています。
バターも少し入っているとのことで、麩焼きせんべいの軽~い歯触りに、ちょっとリッチな味わいが加わり、 病みつきになる美味しさです。

2つ目は「らむね」(かぼちゃ・紫芋)。

その名の通り、口に入れるとシュワっとほどけていく、とても上品なラムネ菓子です♪
BOXもお花のシェイプもカワイイので、お土産やお持たせにも良さそうですね。

例年は、切符入りに始まり、祇園祭の熱気に満ち溢れる7月の京都ですが、今年は、山鉾巡行が中止となり、お稚児さんも選ばれず、山鉾も立てられずで、寂しく思ってらっしゃる方も多いと思います。

お稚児さんにちなんだお菓子を召し上がり、祇園祭に思いを馳せてみられてはいかがでしょうか。

*商品の価格は変更になる場合がございますので、最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。

■京菓匠 三條若狭屋

住所:京都府京都市中京区三条通堀川西入ル橋西町675
営業時間:9:00-17:30(喫茶 10:00~17:00)
定休日:水曜
TEL:075-841-1381
アクセス:京都市営地下鉄東西線 二条城前駅より徒歩約5分
HP : http://www.wakasaya.jp