秋の味覚が店頭に並ぶいまの季節にぴったり
まだまだ厳しい暑さが続いていますが、コーヒーショップの限定メニューには栗やさつまいも、かぼちゃがラインナップされ、少しずつ秋のムードも高まってきました。スーパーなどの店先では、さつまいもやかぼちゃ、梨やぶどうなどの秋の食材が並んでいます。
そんな今の季節に作ってみてほしいのが、秋の食材を使った「甘酒」。
今回は、秋の食材から「栗」をピックアップ。
生栗を茹でたり蒸したりするのはハードルが高いので、パックになった天津甘栗のむき栗を使って作ります。
パックから取り出しレンジで蒸して、米麹と混ぜ合わせたら保温するだけ。
とっても簡単に栗の風味と米麹由来の甘味が特徴の甘酒ができあがるので、ぜひチャレンジしてみてください。
マロンペーストやマロンクリームを思わせる味わいで、そのままでもスイーツを食べてるような感覚になりますよ♩
甘酒を作るときのポイント
調理器具や保存容器は煮沸消毒、もしくはアルコール消毒をし、清潔な状態で作りましょう。
くり甘酒
材料
作りやすい量
市販のむき甘栗 200g
米麹 100g
水 150cc
作り方
①むき栗を耐熱皿に入れ、大さじ2ほどの水をふりかけ、軽くラップしたら600Wのレンジで4分蒸す。 (今回は蒸し器を使いました。また、レンジによって加熱時間はご調整ください)
② ①の栗をマッシャーや木べらで潰し60℃以下なのを確認したら、米麹と水を加えて混ぜる。
③全体がしっかりと混ざったら、消毒した容器に移し、60℃に設定したヨーグルトメーカーで8時間保温する。途中で2、3回よく混ぜる。
※炊飯器でつくる場合は保温モード(50~60度)に設定し8時間おく。途中、水分が減っていたら様子をみて少し足す。
発酵の見分け方は?
全体にとろみがついて、米麹がやわらかくなっていたら完成!
食べてみて甘い味わいが広がれば発酵している証拠です。
保存期間は?
冷蔵の場合は1週間程度で食べきりましょう。すぐに冷凍した場合は、1か月ほど保存できます。
どんな味?
口に入れると、栗の風味と米麹の甘味が口いっぱいに広がります。
ほくっとした栗の食感と米麹の粒感もあり、普通の甘酒より粘度も高いので、そのまま凍らせてちょっとしたおやつに一口…という使い方も◎
ミキサーやブレンダーなどで攪拌してなめらかにすると、まるでマロンペーストのようになります!
トーストやパンにそのまま塗ったり、パンケーキに餡バターを挟んでどらやき風にしたり、洋風・和風どちらにもマッチ。
栗の食感を活かしたい場合は、先に米麹をフードプロセッサーで砕き、さらに栗をマッシュする際に粗めに潰すのがポイントです。
くり甘酒をつかって「お手軽モンブラン」を作ってみよう
生クリームを使うのでちょっと背徳感はありますが、とっても簡単にモンブラン風のスイーツが作れるのでぜひ試してみてください!
100均などで売っている絞り口を使えば、見た目もかわいくアレンジできますよ♡
材料
市販のビスケット 適量
くり甘酒(ミキサーで攪拌し、なめらかにしたもの) 適量
生クリーム(加糖) 適量
※今回はそのままつかえるホイップクリームを使いました
作り方
ビスケットの上に生クリームを絞り、その上からくり甘酒を絞る。
※見た目にこだわらない場合はビスケットにそのまま生クリームと栗甘酒をのせる。
生クリームの甘さと、栗の風味豊かなほのかな甘みがベストマッチ。
おうちで簡単に用意できる素材で、見た目も味もまるでモンブランなスイーツが作れるのがうれしいポイント。
上にナッツやチョコレートを砕いてのせたり、中にメレンゲ菓子や天津甘栗を入れると食感も加わりもっとおいしくなりますよ。
編集部でも大好評のアレンジレシピ。くり甘酒を作った時はぜひ一緒にお試しください!
こんな方に!生活にとり入れたい栄養たっぷりの甘酒
①少量で、すぐにエネルギーをチャージしたい方に
甘酒は、飲む点滴とも呼ばれるほど栄養価が高いと言われています。
脳にとって重要なエネルギー源になる「ブドウ糖」をはじめ、体内では生成できず食事から摂る必要のある「必須アミノ酸」9種がすべて含まれていて、少量で、すぐにエネルギー源をチャージできるので、ダイエット中の朝ごはんにもおすすめです。(ただし糖質自体は高いので、飲みすぎには注意してください)
②お通じ改善やデトックスしたい方に
オリゴ糖と食物繊維が豊富な甘酒。乳酸菌やビフィズス菌の餌となり、腸内環境を整えるのに役立ちます。
乳酸菌やビフィズス菌は、乳酸や短鎖脂肪酸と呼ばれる脂肪蓄積を抑制する酸を産生することから「やせ菌」とも呼ばれています。
③シミやくすみの原因にアプローチしたい方に
米麹を使った甘酒には、メラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすの予防に有効なコウジ酸が含まれています。また、たんぱく質の代謝を助け、肌のターンオーバーを促してくれるビタミンB群も豊富。 美容を気にする方にもおすすめです。
さらに今回使った「栗」は、抗酸化作用で老化予防効果のあるタンニンという渋み成分や、肌のターンオーバーをサポートするビタミンC、そして食物繊維が豊富な食べ物なんです。
季節の食材で作る栗甘酒。甘酒と栗、ふたつに含まれる栄養素で、お肌のトラブル改善や便秘改善の相乗効果が期待できそうですね…!
食欲の秋、ついつい食べすぎてしまう、食べ物が美味しい季節ですが、甘いものが食べたいときに甘酒を少量食べるなどで工夫して、美容や健康に役立てたいですね。