こんにちは!
一昨年【Hacco図鑑:ユル~く始めて、ぬか漬けライフを楽しみましょう♪】で、毎日かきまぜなくてもよいぬか床を使ったぬか漬けをご紹介しました。
ぬか漬けには植物性乳酸菌がたくさん含まれていて、この乳酸菌が善玉菌を増やしてくれます。 その結果、腸内環境が整いお通じが良くなったり、免疫力を向上させてくれたりといった効果が期待されることは、よく知られていますよね。
私はぬか床に様々な食材を漬けこみ、ぬか漬けライフを継続しています。 だからなのか、ここ1年半まったく風邪をひかなくなり、おいしさと健康両面の恵みを実感しています。
そこで今回は、「え?そんなものも漬けちゃうの?」と思われそう、でもぬか漬けに抜群に合う食材たちをご紹介します♪
1.きのこ
前回は、しめじ、エノキ、まいたけを漬けましたが、今回はエリンギです!
■漬け方
①エリンギを生のままぬか床に入れ、全体をぬかで覆う。
②6~12時間お好みで漬ける。
③ぬか床から取り出し、水でぬかを洗い流しキッチンペーパーで水気をきる。
■ポイント
長時間漬けると塩味や酸味が強くなりすぎて、きのこの味が分からなくなります。
きのこの味を活かすには短めの時間で漬けましょう。
■食べ方
エリンギは、生で食べると消化不良を起こしてお腹をこわす場合があります。
また、独特のえぐ味があることから、加熱して食べましょう!
今回は縦にカットして、ゴマ油で炒めました。
塩やコショウなどの味付は一切ナシなのに、噛みしめるとぬか床からの塩味・風味とエリンギの凝縮されたおいしさが溢れ出します!味付けなしでこのコクと旨味が出るなんて、時短調理の強い味方です。
2.豆腐
崩れにくい木綿豆腐を使用しました。
■漬け方
①しっかり水切りをする。
(今回は、キッチンペーパーで包み重石をのせて約1時間放置。
豆腐の種類にもよるので、レンジで加熱するなど適宜ご調整ください。)
②崩れないよう、ガーゼ(またはキッチンペーパー等)でくるむ。
③ぬか床に入れ全体をぬかで覆い、冷蔵庫で約12時間漬ける。
(豆腐のサイズや種類にもよるので、お好みの漬け時間で)
④ぬか床から取り出し、ガーゼを取り水洗いする。
■ポイント
非常に水分が出やすいので、最初にしっかりと豆腐の水切りをしましょう。
■食べ方
今回は、一口サイズの角切りにして大葉の千切りをトッピングし、さっぱりといただきます。
食べてみると…水分が抜けて少し硬めのしっかりとした食感。 噛むと大豆の香り・甘味とぬかの風味が広がります。チーズのような濃厚な味わいで、これは日本酒が欲しくなります★
3.ゆで卵
次はゆで卵です。ブログ等で「ぬか漬けの中でゆで卵が一番好き!」というコメントを見たことがあり、多くの方がリコメンされていることからも人気の高さがうかがえるぬか漬けです。
■漬け方
①ゆで卵を作り、皮をむく。(ゆで時間は9-10分程度)
②①をぬか床に入れ全体をぬかで覆い、冷蔵庫で約1日~2日漬ける。
③ぬか床から取り出して水洗いし、食べやすい大きさに切る。
■食べ方
塩などつけずそのまま食べるのがおすすめ。
ブラックペッパーを少しふりかけると、卵の風味が引き立ちます。
味わってみると・・・程よい酸味のある味玉という印象!
ぬか床が新しかったからなのか、塩味と酸味がしっかりとしていて、マヨネーズを思わせる味わいでした。
4.鶏ささみ
低脂肪・高たんぱくな鶏のささみ。アミノ酸のバランスが良いたんぱく質は、消化吸収にも働きかけてくれるので、ダイエットをしている人にもおすすめの食材ですよね。 ぬか床に漬けることで淡泊な味に豊かなコクが加わります。
■漬け方(2本の場合)
①鶏ささみの筋を取り、沸騰したお湯(500ml)に塩1つまみと料理酒大さじ1、ささみ2本を入れる。
②再度沸騰したら火を止め蓋をして10分蒸らし、粗熱が取れたら取り出す。
③冷めたらぬか床に入れ全体をぬかで覆い、冷蔵庫で約1日~2日漬ける。
④ぬか床から取り出して軽く水洗いし、お好みのサイズに割く。
■ポイント
鶏肉の匂いがぬか床に移りますので、他の食材とは分けて漬けることをおすすめします。
■食べ方
今回は、キュウリと一緒に盛り付け、ゴマをふりかけて棒棒鶏風に仕上げました。
燻製したかのようなスモーキーなニュアンスがあり、塩味もしっかりとついているので、ソース不要!野菜と一緒にサンドイッチにしても美味しそうです。
サラダチキン好きの友人に薦めてみたい一品でした★
5.チーズ(モッツァレラチーズ・クリームチーズ)
最後にご紹介するのはモッツァレラチーズとクリームチーズです。
■漬け方
①各チーズをパッケージから出し、ぬか床に入れて全体をぬかで覆う。
(モッツァレラチーズはキッチンペーパーで水気をふき取ってからぬか床へ)
②冷蔵庫で約1日~2日漬ける。
(加塩タイプのクリームチーズは漬け時間短めの1日がおすすめです)
③取り出して軽く水洗いし、好みのサイズに切り分ける。
■食べ方
モッツァレラには、プチトマト・大葉をあしらい、オリーブオイルをかけて和風カプレーゼに。
チーズの中の水分が抜けたからなのか、もっちり感がUP!
ミルキーな味わいはそのままに、ぬか由来の酸味・塩味との相性が素晴らしく良いです。
クリームチーズは角切りにしてアボカドと合わせ、刻みのりをトッピング。
発酵×発酵で、驚くほどのコクがありクリーミー。
樽香のあるリッチなシャルドネが飲みたーい。と、白ワインを欲するおいしさでした!
ぬか漬けに不向きな食材も!
以下のような食材はぬか漬けに不向きと言われているのでご紹介しておきます。
●辛みやあくの強い野菜=玉ねぎ、ねぎ、ニラ、山菜
理由:ぬか床に苦味成分が移ってしまうから
●水分の多い野菜=トマト
理由:形が崩れたり、変色したりするため。
プチトマトだと、皮が破れることはなかったのですが、2日程度漬けてもあまりぬかの風味が感じられず、漬かり辛かった印象がありました。
今回漬けた食材たち、いずれも見慣れたものですが、漬けるだけのひと手間で新たな味わいとの出会いが楽しめます。
かき混ぜ不要のぬか床もスーパーやオンラインショップで簡単に手に入りますので、是非試してみてください!