2023年になり、約半月が経ちました。
京都には、ハレ（晴）の料理と日常を現すケ（褻）の料理があり、年迎えに欠かせない食べ物や飲み物があります。

お正月には先月の記事でもご紹介した白味噌仕立てのお雑煮をいただきます。
新年にちなんだお菓子もあり、やわらかなお餅で白味噌餡とごぼうを包んだ花びら餅がよく知られています。

また、「大福茶（おおぶくちゃ）」も用意します。結び昆布と梅干を入れて飲むお茶で、一年の無病息災と幸せを願っていただく縁起物です。
1月7日には無病息災を願って「七草がゆ」を、１月15日（小正月）には悪鬼を避け、疫病を払うために「小豆がゆ」をいただきます。

そして、15日以降はハレからケの生活となり、普段の食事に戻っていきます。
京都一の傳 本店では、2階にて西京漬をメインとした、月替わりのコース料理をご提供しており、今月は、新年の寿ぎ感をお楽しみいただきたく、白味噌を使ったデザートをお出ししています。

全国各地のお客様がお食事を楽しみにご来店くださっており、観光シーズンにはご予約が難しい日も多く、「次回の京都旅行の際には必ずお邪魔します！」「いつか本店で西京焼をいただいてみたい」といったお声をいただいています。

そこで今回は、本店でご提供している月替わりのコース料理を詳しくご紹介していきましょう！

季節の前菜盛り合わせ

「睦月の御膳」の「季節の前菜盛り合わせ」は以下のラインナップです。

裏白があしらわれ、お赤飯・黒豆・数の子が盛り込まれたお正月らしい一皿。
河豚のたたきは、セリの香りと河豚の風味がおいしさを引き立て合い、菜の花天ぷらは、さっくさくに揚がっており、菜の花の甘みが凝縮されていました。

脂を湛えた鰤のお造りに添えられていたのは、変わり醤油「黒胡麻辛子醤油」。
練り黒胡麻に洋辛子が加えられたソースで、ほんのりピリリとした刺激がアクセントになっていました！

淀大根と鶏幽庵焼きの金時人参すり流し

じっくりと焚きあげた淀大根に、優しい甘みの金時人参のすり流しが合わせられています。

まず上品なお出汁の味わいがしっかりと感じられ、その後にほのかな人参の風味がふわりと口の中に広がります。

そして、鶏肉の旨味と幽庵地のおいしさの相性の良いことと言ったら！！
なくなっちゃった・・・何個でも食べたい～と思うほどの美味しさでした。

蓮根餅の蟹餡かけ

香ばしく揚げた蓮根餅に蟹たっぷりの餡をかけ、寒い日にぴったりの一品です。
蓮根餅の中には、刻んだ蓮根も入っており、もっちり＆シャキシャキの2つの食感が楽しめます。

そこに加わるのが、やさしい蟹の風味。冬になるとやはり味わいたいですよね。
一品で様々な香り・味・食感が堪能でき、大満足でした。

銀だらの『蔵みそ焼』

いよいよメインの西京焼！お魚の種類は一番人気の銀だらです。
脂乗りが抜群の身が口の中でふわりとほどけ、圧倒的な旨味が広がっていきます。

「自分で焼くのとはやっぱり違いますよね～」というお声をよくうかがうだけあり、皮目までパリっと焼きあがっていて、余すところなくいただけます。

丹後産こしひかりの『土釜炊きご飯』、合わせ味噌椀、京漬物

西京焼に欠かせないのが、白ご飯ですよね。
特Aランクの受賞経歴をもつ京都丹後産こしひかりを使用。

京漬物のラインナップは、きゅうりの浅漬け・長芋のわさび漬け、かつお梅。ごはんがさらに進んでしまいます！

抹茶プリンの白味噌餡ソース

濃厚な抹茶プリンに白味噌のソースを合わせた程よい塩味が抹茶プリンの優しい甘味を引き立てます。 白味噌のスイーツと言えば、花びら餅や味噌松風以外にいただいたことがなかったのですが、白味噌は抹茶の風味とも好相性♪

プリンにお抹茶が使われているものの、和テイストの甘味をいただくのなら、やはり薄茶をいただきたくなるもの。とってもよく合いました！

本当においしい西京漬を

京都一の傳 本店では、本当においしい西京漬を１人でも多くのお客様に知っていたただきたく、秘伝の西京焼や京都の四季を体感いただけるお料理をご用意して、皆様のご来店をお待ちいたしております。

また、京都一の傳の西京漬は、店頭や通信販売でもお買い求めいただけます。

様々な魚種の西京漬があり、またお肉を使った西京漬もご用意しております。
今年は「西京漬の日」に合わせて、昨年開催されたSNS投票キャンペーンの勝者である「肉厚牛タン」の西京漬が販売される予定となっています！
ぜひお好みの西京漬をお楽しみください。