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遠い昔にタイムスリップ?!京都三大祭・時代祭に行ってきました。

日本三大祭といえば、大阪の天神祭、東京の神田祭、そして京都の祇園祭と言われていますが、 京都三大祭と聞いてすぐに答えられますか?

すぐ出てきたあなたは立派な京都人(?)

平安の世から続く王朝文化を色濃く残し、毎日どこかで伝統行事や祭が執り行われている京都ですが、その中でも特に大規模な祭を「京都三大祭 」と称しています。

京都三大祭の、まず一つ目は日本三大祭にも数えられる「祇園祭」。

1000年以上の歴史を持つ伝統行事で、7月1日からおよそ1ヵ月に渡って行われます。

祇園囃子の音色の中、暑い夜の市中を団扇片手に闊歩する「宵山」や、ハイライトである「山鉾巡行」の様子をテレビでご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

二つ目が、上賀茂神社・下鴨神社の例祭である「葵祭(賀茂祭)」です。

平安時代から続く朝廷の重要な祭祀で、国家的な行事として執り行われてきました。 往時を忍ばせるかのように、平安貴族の装束を身に着けた雅な行列が、京の町を練り歩きます。

5月の青空と新緑と相まって、非常に美しい京都ならではの風景を目にすることができる行事ですね。

そして、三つ目が今回ご紹介する「時代祭」。

平安神宮の祭で、毎年秋に開催されるこのお祭りは、現代によみがえった時代絵巻でもあります。

ほかのふたつのお祭りより比較的時代が新しい行事ですが、京都の歴史と文化を目にすることのできる壮大なものとなっています。

本記事では、そんな華麗なる時代祭の様子をレポートしたいと思います!

「時代祭」とは? ~祭のもつ歴史について~

一言でいうと、「平安神宮創建&平安京遷都1100年おめでとう!」のお祭りです。 というと、身もふたもないのですが……。

ここで、江戸時代の京都を想像してみてください。

時は幕末。

薩摩や長州、土佐を始めとし、全国各地の志士たちが、日本の夜明けのために戦っていた時代。 戦火が京の町を襲います。

どんどん焼け という広範囲の火災によって、市中は燃え多くの建物や寺社が焼失し、京都の人々はすっかり疲弊し落胆していました。

その上、大政奉還によって政権が返上され江戸城が新政府の手に渡ったため、首都機能が京都から東京へ、天皇も京都から離れ東京へうつることとなります。 これにより東京へ人が流出してしまった京都は、勢いを失いかけます。

そんな中でも、京都に住み復興させたいと願う京都市民と、京都を愛する日本各地の人々の思いによって、数々の復興事業が展開されます。

そのうちのひとつが、平安神宮の創建でした。

明治28年、桓武天皇を祭神とする平安神宮の創建と平安遷都1100年を記念し祝ったことが時代祭の始まりであります。

この年は10月22日から24日の3日間に渡り行われた祭ですが、翌年からは遷都の日にあたるとされる10月22日に行われるようになり、現代にいたるという訳です。

豪華絢爛な時代行列に目を奪われて

明治時代から平安時代まで、それぞれの時代を彩った偉人たちに扮した豪華な時代行列を見に、毎年数多くの観光客が訪れます。

「一目で京の都の歴史と文化が理解できるもの」をコンセプトとする壮大な行列は、およそ2,000名と70頭を超える牛馬が参列し、その長さは約2キロにも及ぶのだとか。

衣装や調度品、祭具は時代考証や研究が重ねられたうえで再現されたもので、時代絵巻とされる所以ですね。

お昼12:00頃、京都御所・建礼門院の前から出発する行列は堺町御門を経て、烏丸通を下がり、御池通を東に入ります。 三条通を経由し三条大橋を越えてから、神宮道を北上し平安神宮に至る行程は、およそ2時間ほどかかります。

出発地点である京都御所では秋の気配漂う自然と華やかな衣装の取り合わせが美しく、また烏丸通~御池通~三条通にかけては現代の街並みとのコラボレーションが面白く、神宮道に入るとより一層厳かな雰囲気が醸し出されるのを見ることができます。

早めに行って場所取りしておかないと、お目当ての行列を間近で見れないかも…… 気候も良いので夏の祇園祭のように待つのも辛くありませんし、少し早めに現地に着いておきたいところ。

まるでタイムスリップ!現代によみがえる華やかな時代絵巻

では、早速時代行列を見ていきましょう!

行列は明治維新の時代から古い時代にさかのぼっていくので、最初は明治維新の際に官軍に加勢した山国隊に扮する「維新勤皇隊列」から始まります。

続いて、桂小五郎や中岡慎太郎、高杉晋作、吉田松陰など、幕末史を学ぶ上で外せない幕末志士たちに扮した「維新志士列」が通ります。

放映中の大河ドラマ「西郷どん」の主人公である西郷吉之助や、「日本を今一度せんたくいたし申候」と新しい時代のために奔走した坂本龍馬の姿を見ることができる人気の列です!

「徳川城使上洛列」に続き、華やかさに目を奪われるのが「江戸時代婦人列」。 孝明天皇の妹であり第14代将軍・徳川家茂に降嫁した皇女和宮を始め、江戸時代を強く生き抜いた女性たちの列が続きます。

時代は安土・桃山まで遡り、織田信長や羽柴秀吉が上洛した姿を再現した「織田公上洛列」が通ります。

さらに遡り、室町時代の武家風俗をよみがえらせた「室町幕府執政列」、室町時代後期に京都の町衆によって催された風流踊りを再現した「室町洛中風俗列」が続きます。

こちらは楠公さんとしても親しまれる楠木正成が上洛する姿を再現した「楠公上洛列」です。 甲冑はもちろん、馬具も美しく見ごたえたっぷりですね。

お次も華やかな「中世婦人列」です。 激動の戦国時代を生きた淀君や、源義経との悲恋で知られる静御前の衣装が、当時の風俗を思わせます。

その後ろを、近畿十余国の武士の姿を再現する「城南やぶさめ列」、藤原時代ともされる平安中期以降の公卿たちの姿を思わせる「藤原公卿参朝列」が続きます。

「平安時代婦人列」では、木曽義仲に愛された巴御前の勇ましくも美しい姿や、源義朝の奥方である常盤御前、平安時代の日本文学の礎を築いたといっても過言ではない清少納言・紫式部の姿を見ることができます。

そして何より、「はっこまち」の名前の由来である「小町」を冠した小野小町も参列するので見逃せません!

華やかな女性陣の後は凛々しい武将たちが続きます。 「延暦武官行進列」の大将は、征夷大将軍である坂之上田村麻呂です。

大将というだけあって、甲冑もきらびやかかつ品がありますね。

武官のあとは公卿たちが参朝する様子を再現した「延暦文官参朝列」

時代祭当日に神様へのお供え物を奉げる役割の人たちの「神饌講社列」や

神幸列の前を行く「前列」、時代祭の本義を背負う「神幸列」

神前に供える花を頭にのせる「白川女献花列」が続き、

源頼政によって弓箭の技を究めたとされる者たちの子孫から成る「弓箭組列」を最後列とし、行列は終了します。

お目当ての人物はいたでしょうか? ほかにも見どころはたくさんありますが、特におすすめで見逃してもらいたくないポイントを取り上げました。

毎年行われていますので、秋の京都にお越しの際はぜひ参列してみてくださいね!

■時代祭 時代行列進発

日時:2018年10月22日 12:00~
※2018年の時代祭は終了しております。
京都御所へのアクセス
京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」徒歩5分
京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」徒歩5分
平安神宮へのアクセス
京都市営地下鉄東西線「東山駅」徒歩10分
京阪鴨東線「三条駅」「神宮丸太町駅」徒歩15分




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