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日本で唯一!発酵を助ける菌を供養する「菌塚」に行ってみよう!

叡山電鉄・修学院駅から歩いて20分ほどのところにある曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)。
「洛北屈指の名刹」とも言われる曼殊院門跡は、平安時代に最澄というお坊さんによって創建されたのが始まりで、美しい庭園があることで有名です。

ここに発酵を助ける菌を供養する塚「菌塚」があるということで行ってきました!

白川通から道なりに坂道を上っていくとのどかな風景が。
いかにも閑静な住宅街なので、こんなところにあるの……?と思いながらも道なりに歩いていくと「曼殊院」と矢印の書かれた看板がありました。

もう少しかな?と思いぐんぐん歩いていきます。
この日は晴れやかなお天気で気温もちょうどよく、気持ちよく歩くことができました。

しばらく歩くと石碑が見えてきます。
石碑の右手奥にあるものが何か気になって近づいてみると、

武田薬品工業の京都薬用植物園がありました。
しかし、目的地はまだ先です。

薬用植物園横を抜けて坂道をのぼると左手にある弁天島には、弁財天が祀られる「弁天堂」と菅原道真を祀る祠「天満宮」があります。

この天満宮、曼殊院のなかでいちばん古い建物なんだそう。
写真の中央に写るのが「弁天堂」です。

弁天島をすぎるとすぐ、正面に立派なたたずまいの勅使門が見えてきます。

ここからは入れないので北側にある通用門に向かいます。

曼殊院の拝観は有料ですが、菌塚は無料で見せていただけます。

ただし通常は立ち入り禁止区域なのだそう。
勝手に入らずに拝観受付でお寺の方に声をかけてくださいね。

芳名帳に署名をしてから、道順を聞いて菌塚へ向かいます。

寺院脇の道を東に進むと緑生い茂る中に、目指す菌塚があります。

静寂の中、ひっそりとたたずむ「菌塚」は、昭和56年に元大和化成株式会社・取締役社長の笠坊武夫氏によって建立されました。

目には見えないけれど、人間の生活のあらゆるところで助けになってくれている菌たちへの畏敬の念が感じられます。

「人類生存に大きく貢献し犠牲となれる無数億の菌の霊に対し至心に恭敬して茲に供養の憶を捧ぐるものなり」

という碑文からも、私たちの生活を支えてくれている菌への感謝の気持ちを感じられます。

現在でも、毎年5月には菌塚法要が行われており、全国各地で微生物の研究に携わる方が参加されています。

菌塚には、納豆菌(枯草菌)が祀られているそうですが、お味噌や醤油、日本酒、お酢などの発酵につかわれるコウジ菌も同じく微生物。

目には見えない小さな存在ですが、私たちの生活を豊かにしてくれている大切な存在です。

洛北に訪れる際は、ぜひお参りしてみてくださいね。

ちなみに、曼殊院門跡が有する不動明王(黄不動)は国宝。(お不動さん好きにはたまりませんね!)
枯山水の庭園は国の名勝指定をうけたもので、一見の価値あり!

喧騒から少し離れて、静かに過ごしたいときにぴったりの場所です。

■曼殊院門跡

住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
TEL:075-781-5010
拝観時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)
拝観料:一般600円 高校生500円 小中学生400円
駐車場:50台無料(普通車のみ)

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