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甘酒からみる発酵食文化(2)それぞれに個性が!酒粕甘酒と米麹甘酒の違いは?

甘酒からみる発酵食文化

(1)江戸時代から愛される栄養ドリンク「甘酒」の歴史
■(2)それぞれに個性が!米麹甘酒と酒粕甘酒の違いは?
(3)おうちで作ろう!自家製甘酒の作り方&飲み方

その「甘酒」一体何からできていますか?

甘酒には大きく分けて2種類あります。
発酵食品である酒粕から作られる「酒粕甘酒」と、米麹でお米を発酵させて作る「米麹甘酒」。

今回はそんな2種類の甘酒について詳しくお話していきます!

「酒粕甘酒」ってどんな甘酒?

「酒粕甘酒」とはその名の通り、日本酒を造るときに残る粕、つまり「酒粕」を使って作る甘酒です。
縁日などでふるまわれる甘酒はこちらの「酒粕甘酒」が主流なのではないでしょうか。

「酒粕」とは、お酒を仕込んだときにできるもろみを搾ったあとに残るもので、麹菌による発酵と酵母菌による発酵が行われることで栄養価が高いのが特長です。

・四角い板状になった「板粕」
・柔らかすぎて板状にならなかった「ばら粕」
・酒粕を練りペースト状に加工した「練り粕」
・酒粕を熟成させた「踏込粕」

など、形状や製法によっていくつかの種類に分けられます。さらに、原料となるお酒の種類によって味や風味も変わるので、選ぶ酒粕によって異なる味わいを楽しめます。

栄養素がたっぷり詰まった超万能な発酵食品なので、冬の定番である粕汁はもちろん、お魚がうんとおいしくなる粕漬けなど、その用途は無限大。

もちろん甘酒にすることで手軽に深いコクと香りを楽しめるので、豊富な栄養素を摂ることができるという訳ですね♪

「酒粕甘酒」は特にダイエットに効果的?

日本酒造りをする杜氏の手は白く美しいなどとも言われることから、日本酒を造る過程でできる酒粕には高い美容効果が期待できます。

酒粕の主な成分は以下の通り。

・たんぱく質
・ビタミンB1、B2、B6
・葉酸
・食物繊維

ビタミンB1は精神を落ち着かせたり、B2には目の疲れを癒したりする作用があると言われています。
また、ビタミンB群には肌のターンオーバーを活性化する効果が期待できるそう。

それだけでなく、保湿効果のあるセラミドやメラニン色素を抑制する働きのあるトリアシルグリセロールなどが含まれているので、甘酒にして飲むことでこれらの栄養素を効率よく摂ることができますね。

特筆すべき点としては、酒粕にはダイエットに効果的な脂を排出する成分である「レジスタントプロテイン」という成分が含まれるということ。

ただし酒粕自体には甘みがないので、仕上げに砂糖を入れて味を調整しなければいけません。
ここで、砂糖を入れすぎるとカロリーが高くなってしまうのでご注意くださいね。

また酒粕甘酒は、少量ですがアルコール成分が含まれるため、お酒が弱い方やお子様、妊婦さんは、加熱してアルコールをしっかり飛ばす必要があります。

「米麹甘酒」ってどんな甘酒?

「米麹甘酒」の原料は米と米麹のみ。
蒸した米に米麹を加えて発酵させたもので、米と麹由来の自然な甘さと飲みやすさが最大の武器。

飲料としてはもちろん、砂糖代わりに料理に使うことができるのも特長です。
甘みが加わるだけでなく、米麹のもつ旨みが素材の味をひきたて料理をさらにおいしくしてくれる優れものですよ!

「酒」と書きますが、酒粕甘酒と違いノンアルコールで、砂糖を入れなくてもそのまま飲めます。
米と麹によって作られているので特有のクセがなく、甘みもしっかりしているので、お子様も安心して飲めますね♪

いろんなメーカーさんから、米からできたものはもちろん、玄米由来のものや季節に合わせた風味のものが発売されていて、味のバリエーションを楽しむことができます。
甘酒ブームでスーパーに並ぶようになったのはこちらの甘酒ですね。

お肌への美容効果に期待大?「米麹甘酒」の効果とは。

いわゆる「飲む点滴」といわれているのはこの米麹甘酒。

点滴にも使われる、疲労回復効果が期待できるブドウ糖が多く含まれていることからこのように呼ばれるようになりました。江戸時代の日本人が夏の暑さに負けないために飲んでいたというのも頷けますね!

麹によって、米のでんぷんやたんぱく質が分解され、甘みや旨みが生み出される米麹甘酒ですが、この甘みは満腹感を与えてくれるブドウ糖や、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖によるもの。

米の栄養素が分解されており、エネルギー代謝を手助けするとされるビタミンB群を含んでいるので、効率よくエネルギーにすることができます。

また、このビタミンB群に含まれるビオチンが酒粕甘酒よりも多く含まれています。
ビオチンは肌荒れや肌のくすみに効果的だと言われているので、お肌への美容効果に期待できるのはこの米麹甘酒かもしれませんね。

ひとつ忘れないでおきたいのが、栄養価が高い米が原料ということは、つまりローカロリーではないということ。
おちょこ1杯でおよそ25kcal程度あるそうで、体に良いからといって一度に大量に摂取するのはおすすめできません。

適切な量を毎日継続して飲むことが健康・美肌の秘訣という訳です。

好みの甘酒で快適な甘酒ライフを!

今回は、甘酒には大きく分けて2種類のものがある。それぞれアルコールが含まれているものと含まれていないものがある。作り方や味わい、成分が違うことをお伝えしてきました。

どちらも大変栄養価が高く、美容やダイエットに効果的だとされていますが、1杯だけ飲んだからといって効果が期待できるものでもありません。

体によいからといって無理して飲み続けるのもつらいものです。
まずは自分好みの味わいの、日々続けて飲めるものを探してみるのがよいかもしれませんね。

次回の甘酒からみる発酵食文化(3)では、「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の作り方についてお話します。ぜひ、こちらも合わせてお読みください。



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