世界には、年中同じような気候が続く国も多い中、 日本人はノースリーブや半ズボン、海水浴を楽しめるような気候から、厚手のコートにマフラー必須の気候まで、 “四季”を味わえるという楽しみがあります。
季節があるからこそ、どの時期に訪れるかによって、見せる表情が変わる場所は多いです>日本を旅する楽しさは、季節の移ろいにあるのではないかと思います。
京都中の写真を撮影している私がおすすめしているのは、「京都は秋に訪れるべし」です!
京都の街並みの特徴から見る、秋に訪れるべき理由
もちろん春や夏も美しい場所が多く、観光名所がいっぱいの京都。
しかし秋の京都の美しさは格別。
京都市内は三方をなだらかな山々で囲まれた盆地です。 京都駅から車で10分も走れば、ビルひとつない山手に出られるほど。
なおかつ、市内は景観条例により建物の高さが決まっています。
これは均衡の取れた市街地景観にするために、地区によって細かく段階分けされて決まっているのです。
オフィスビルの多い京都市内のエリアからでも、美しい山々が見渡せる。
これが歴史的な建造物、自然、都市部が調和されるように計算された京都の街並みです。
秋になり、紅葉で美しく色づいた山々。
それを街並みと一緒に楽しめることが、秋の京都をおすすめしたい理由です。
東西南北を碁盤の目のように直線の道が走る京都。交差点から三方の山がよく見えます。京都の交差点を歩くとき、ふと見上げてみると比叡山や大文字山が見えるなんてこともあるんですよ。
秋になり、色づいた自然を存分に楽しめる京都にぜひいろんな方に来てほしい!
ということで今回は、秋の風物詩・紅葉についてや、紅葉を混雑せずに楽しむポイントをお伝えしていきます!
紅葉を見るベストな時間帯とは?
ではいざ京都の紅葉を見にいくとなったとき、何時に見に行くのがベストでしょう?
ズバリ答えは「午前中」です!
中でも、9~11時前後の時間帯が私のおすすめです。
こちらのイチョウの写真は私が午前11時ごろに撮影したもの。
青空に黄色のイチョウが映えてとても綺麗ですよね。
正午に近づくに連れて太陽が高くなり、真上から光が降り注ぎます。
紅葉したモミジやカエデを下から見る私たちは「逆光」になってしまうのです。
そのためせっかく綺麗に色づいた木々を写真で撮ろうと思っても、逆光で白んでしまって何も見えない!なんてことに。
また、夕方は日の入りが近づくとともに日光の色が変わります。
オレンジ色~赤色が強くなり、影が長くなってきてしまいます。紅葉はもちろん、お寺や神社などの建物も、影が長くなって暗くなってしまうことが多いので注意が必要です。
現代のスマートフォンはどんどん綺麗に写真を残せるようになってきています。せっかくなら、秋に美しく色づいた紅葉たちを綺麗な写真で残してあげてくださいね。
紅葉を見たいけど、混雑は回避したい。早朝って本当に混雑してないの?
人気の観光地は、有名であればあるほど観光客が多いのは事実です。
よくWEBで「早朝なら人がいない」という情報を目にします。
これは京都で撮影をしている私から言わせていただくと、「半分本当、半分嘘」といったところ。
そもそも海外から旅行に来ている方は「京都らしい場所」の写真を撮るために来ているひとも多く、早朝からも観光名所にはたくさんの外国人観光客がいました。
私も平日の早朝に祇園へ撮影に行ったことがあります。早朝に絶景が撮れる!と期待して訪れると、20名ほどの外国人団体客がいたこともありました。
このように、朝だからといって必ず人が居ないわけではないのです…。
しかし、2020年10月*日現在、海外渡航が難しくなっている影響で海外からのインバウンドの方はかなり少なくなっています。
そのため、朝方はねらい目かもしれません!
ただ、早朝から紅葉を見に行かれる場合は、各地の開門時間・拝観時間にご注意くださいね。
坂道を登ったりバスを乗り継ぐのはちょっと…。アクセスのいい紅葉名所ってどこなの?
紅葉を見に行くときに、交通の便が良いかも非常に重要です。
京都の紅葉の名所には、実は電車とバスを乗り継がないといけなかったり、参道が険しかったりなど、 アクセスの悪い場所も多くあります。
特に他府県から旅行で来られる方の中には、多くのスポットを巡りたい方も多いはず。昼ご飯は京懐石や湯豆腐をゆっくり食べたい…と食を楽しまれる方もいるかと思います。
次回の記事では、実際に私が歩いて確かめた、主要交通機関が近く、なおかつあまりアップダウンのない、「観光しやすい市内の紅葉名所」をご紹介します!