発酵を手軽に楽しむためのWEBマガジン

クリスマスの発酵菓子!シュトーレンとは?京都のおすすめショップもご紹介★

12月に入り、街中に煌びやかなクリスマスの装飾が飾られるようになりました。
ショッピングモールなどでクリスマスソングが流れだすと、自然と心が躍りますよね♬

クリスマスといえば、ローストビーフやフライドチキン、クリスマスケーキなどのグルメも楽しみの一つ。様々なお店でクリスマス仕様のメニューや商品が展開されます。

そんな中、近年クリスマスの新定番として注目を集めているのが「シュトーレン(シュトレン)」。
ドイツ生まれのお菓子ですが、最近では日本でも街のケーキ屋さんやパン屋さんで見かけることが多くなり、じわじわと人気を博しているようです。

今回は、そんなクリスマスならではの食べ物「シュトーレン」についてご紹介していきます!
記事を読み終わる頃には、クリスマスがもっと楽しみなること間違いなしですよ♪

京都で購入できる!おすすめシュトーレンを先に知りたい方はコチラ

1)シュトーレンとは

実は発酵食品!

シュトーレンは、ドイツ発祥の伝統的なパン菓子のこと。ドライフルーツやナッツが沢山入った生地がたっぷりのバターや粉砂糖などでコーティングされているのが特徴です。 伝統菓子と称されていたり、ケーキ屋さんで売っていたりすることから、焼き菓子かと思っていましたが、実はパン酵母やイーストで発酵させるため、パンの一種に分類されるんですね。(※中には、発酵させないものや焼き菓子として販売されているものもあります。)

ちなみに、ドイツ語で「シュトレン」は坑道やトンネルを表す言葉。
その名の通り、シュトーレンは平べったく山形のむっくりとした形をしています。

本場ドイツでのシュトーレンの楽しみ方

ドイツでは、12月25日のクリスマスまでの4週間を「アドベント(アドヴェント)」と呼びます。アドベントとは、キリスト教において、イエス・キリストの降誕を望む期間のこと。アドベント期間には、アドベントクランツと呼ばれるキャンドルに毎週火を灯したり、12月1日からクリスマス当日までの期間のみ記載されたアドベントカレンダーを飾って、クリスマスまでの日数をカウントダウンしたりします。
このようにドイツでは、大切なイベントであるクリスマス本番に向けて、気持ちを高めていく準備期間があるのです。

シュトーレンもアドベントで大きな役割を果たしています。 シュトーレンは、焼き時間を長くして水分量を少なくすることや、たっぷりの砂糖・バターでコーティングし、外気に触れさせなくすることで、パン菓子でありながら1カ月ほど保存することができます。中には半年以上も保存できるものもあるんだとか!(製法によっては数日中に食べないといけないものもあるので賞味期限をご確認ください。)

この特徴を生かし、ドイツではアドベントの期間、毎日シュトーレンを一切れずつ薄くカットし家族や友達と食べるそうです。シュトーレンの醍醐味は、ラム酒に漬けたドライフルーツやたっぷりのバターが、日が経つにつれ生地に馴染み、毎日少しずつ味わいが変化すること。
昨日、今日、明日、と違った美味しさを堪能しながらクリスマスまでの時間を過ごすのは、アドベントがあるドイツならではの楽しみ方といえますね。

生地や素材はさまざま!

シュトーレンには決まった形はありません。作り方の順番やバターやスパイス、ドライフルーツの分量など、各家庭や地域ごとのレシピが受け継がれており、味わいや食感なども実にさまざまです。シュトーレンといえば、ドライフルーツやナッツのイメージが強いですが、中にはチーズを練りこんだものもあるんだとか。ワイン好きにはたまらないレシピですね。是非一度食べてみたいものです。

2)京都で購入できる!おすすめシュトーレン★

ドイツの伝統菓子シュトーレンですが、11月中旬頃~クリスマスシーズンになると京都でも購入することができます♬

今回は、Haccomachi編集部おすすめのシュトーレンを3店舗ご紹介します!

①ベッカライ・ペルケオ<岡崎>

しっとり柔らかな生地とドライフルーツの爽やかな味わいを楽しむ、王道の美味しさ

一つ目は京都の岡崎にあるドイツパン専門店のベッカライ・ペルケオさん!
パン職人の最高資格といわれている「マイスター」を所持しており、京都にいながらドイツ本場の味が楽しめるパン屋さんです。今回は「クリストシュトーレン」という王道のシュトーレンをいただきました。

切り口の断面は山形で、お砂糖がほどよくコーティングされています。一口食べるとラム酒に漬かったドライフルーツの風味が一気に広がり、レモンピールやオレンジピールの爽やかな味わいが楽しめます。生地はしっとり柔らかく、パン菓子という単語がしっくり。甘さが控えめで、しつこくなくとっても食べやすいので、老若男女全ての人におすすめできます。まさに王道の美味しさを感じることができました♬

②KANA-KIYO<四条河原町>

甘党にぴったり!贅沢なお砂糖でふくよかな味わい。食べきりサイズでギフトにもおすすめ

二つ目は京都河原町駅近くのアットホームなパン屋さんKANA-KIYO(カナキヨ)さん!
異国にいるようなワクワクする気分で楽しんでもらいたいという想いから、お店には見た目にも美味しい商品がずらりと並んでいます。今回は名前も可愛い「雪だるまシュトーレン」をいただきました。

まん丸いフォルムのシュトーレンは、粉砂糖がふんだんにコーティングされています。その見た目通り、口に含むとやわらかなお砂糖の甘みがとけるように広がります。甘いもの好きにはたまりません!中に詰まっているレーズンやいちじく、アプリコットといった食材は、ラム酒や洋酒だけでなく、はちみつ・バニラビーンズなどでも漬け込まれており、お酒の風味が苦手な方でも美味しく食べられそうです。

ちなみに、シュトーレンといえばボリュームもあり、少しだけ食べたい時には手を出しづらいなと思うことはありませんか?そんなときに嬉しいのがKANA-KIYOさんのシュトーレン。こちらの雪だるまシュトーレンは大きめのこぶしくらいのサイズなので、食べきりやすい大きさなんです!サイズ展開が豊富なのでギフトにもおすすめです♬

③ひつじドーナツ<丸太町>

ぎっしり詰まった具材が嬉しい!和三盆の上質な甘さが織りなす大人のシュトーレン

最後は丸太町近くのドーナツ専門店ひつじドーナツさんをご紹介!
普段は天然酵母で仕上げたドーナツを販売しており、そのもちもちとした生地のドーナツを求めるお客様で、連日行列ができる人気店です。そんなひつじドーナツさんが11月~数量限定で販売しているシュトーレンをいただきました。

何とも特徴的なのがこの色味!シュトーレンといえば白いお砂糖にくるまれているイメージですが、ひつじドーナツさんでは上質な和三盆を使用されており、優しいベージュ色の見た目です。そして、楕円形の切り口からみえるのはぎっしり詰まった具材。ドライフルーツだけでなく、クルミやアーモンド、マカデミアナッツなど食感が楽しめる食材がたくさん入っています。気になるお味ですが、和三盆の優しい甘さとたっぷりの具材、そして生地に含まれるコク深いスパイスの風味が、ベストマッチしていて、余韻に浸れる美味しさ!スイーツとしても勿論ですが、私はワインなどのお酒に合う大人な味わいだと感じました♬
※ひつじドーナツ公式Facebookを確認したところ、2022年販売分は完売となっていました。


シュトーレンと一口でいっても、種類はさまざま。
店舗ごとにオリジナリティー溢れる味わいを堪能することができました。

今年のクリスマスには、皆さんも是非、お気に入りのシュトーレンを見つけてみませんか?
クリスマスが楽しくなること間違いなしですよ。


※この記事は2022年12月5日時点での情報です。
掲載情報は変更となっている可能性があります。最新の情報につきましては各店舗へお問い合わせください。